花渓河の両岸には小さな山が連なっています。山の中には多くの鍾乳洞があり、川が地下を流れています。くねくねと曲がった花渓川の水は澄んでいてとてもきれいです。川の水は山を越え、川を下っているので多くの箇所で短い急流や滝、湖、沢、中洲などが形成されています。花渓川の両岸には精巧な東屋や楼閣、橋、ホテル、別荘があり、それらはまた山や川に囲まれた綺麗な自然風景に趣を添えています。川のほとりにある麟山は高さが100mもなく、遠くから眺めると、まるで大きな天然な盆栽のように見えます。麟山には青々とした木々、重なりあう岩、くねくねした細い道、横に広がった鍾乳洞、山の中に建てられた「飛雲閣」があります。山の頂上からは花渓公園の全景が見えます。

花渓公園の中心には亀山と麟山が添いあうように位置しています。麓にはこぢんまりとした橋が架かっています。川の流れは激しく、水が流れ落ちた所はエメラルドグリーン色をしています。流れは次第に緩くなり、帯状の小さな湖が形成されてゆきます。観光客はゆっくりと船に乗りながら、両岸の美しい風景を楽しむことができます。

春になると花渓公園には色鮮やかな花が咲き乱れ、夏にはハスの花が咲き、爽やかなそよ風が吹いています。実りの秋には金木犀の香りが漂い、また厳しい冬になれば梅の香りを感じることができます。そして東屋や楼閣が見えつ、隠れつしています。このように公園は一年を通じて緑に覆われていることから「高原の真珠」と呼ばれ、とても人気があります。